りゆうが特にあったわけじゃない。
強いて言えば、自分の家以外ではそこが一番居心地が良かったから自然と足がそこに向いてしまっていた。
…本当はそういっても、無意識のうちに彼女に慰めてもらいたがっていたのかもしれない―――
「さて、今のアリスはなにをお悩みなのかしら?」
「えっ? な、なんで悩んでるって分かったのっ?」
突然図星を突かれてビックリして顔を上げる。
そこにはこの家の主―――霊夢がみかんを剥きながらこちらを見つめていた。
私は今日、博麗神社に遊びに来ていたのだ。
なにか用事があったわけではないのだけれど、むしろ霊夢のところには用事も泣く遊びに行くことが多い。
でも私は最近悩んでいたことがあるけれど、それを霊夢には一言も言った覚えはない。
それなのに霊夢は、なんで私が悩んでるってわかったんだろう?
「伊達にアリスの親友やってないってことよ。アリスが思ってることなら、顔見ればだいたいわかるわ」
「そ、そうなんだ…」
そう微笑を浮かべて断言する霊夢に、なんだかちょっと心が温かくなる。
霊夢は私が幻想郷の中で唯一胸を張って親友だと言える女の子で、そんな彼女にこんなふうに言ってもらえるのは嬉しかった。
でも言われて見れば私も、霊夢が今何を思っているかとか顔を見れば察することが出来る気がする。
そう考えると、私も霊夢のことをちゃんと分かってあげられているんだと安心できた。
「それで悩みの内容は、白蓮が好きだけど告白する勇気がないってところかしら?」
「!? な、なななっ!? ど、どうして私が白蓮さんのこと好きだって分かったのっ!?」
胸のうちをはっきりと見抜かれて、激しく動揺してしまう。
白蓮さんに想いを寄せていると言う以前に、今恋心を抱いていると言うことすら打ち明けていないのに…。
「あら、そこまで分かりやすくはないけれど、私にからすればアリスの白蓮に対する態度を見れば一発で分かるわよ?」
「そ、そうなの…?」
自分では他の人とそこまで態度が変わっているつもりはないんだけれど、私の事をよく知っている霊夢からすれば、一目瞭然だったらしい。
まぁでも、そう考えると確かに、私にも思い当たる節があった。
「つまり、私から見て霊夢が紫のこと好きだって一目で分かるのと同じことなのね」
「はぁっ!? な、なんで私が紫のこと好きにならなくちゃいけないのよっ!? あ、あんなの好きになるわけないじゃないっ!」
私がその言葉を言った途端、霊夢は全力で否定してしまう。
そういえば霊夢は、紫に対してまるっきり素直な態度をとろうとしていなかった気がする。
「れ、霊夢? 私から見たら霊夢が紫のこと好きなのバレバレだよ…?」
「な、なに言ってるのよアリスっ? そ、そんなことあるわけないじゃないっ。きっとアリスの勘違いよ!」
そう言って霊夢はまったく認めようとしてくれない。
霊夢が紫に対して素直じゃないのは今に始まったことじゃないけれど、ちょっとため息をついてしまう。
きっと霊夢と紫の場合、霊夢が素直になれればあとは上手くいくと思うんだけどな…。
紫が霊夢のこと好きなのも霊夢が気づいていないだけで、皆知っていることだろうし。
なんで私のことは気づくのに、自分のこととなるとこんなに鈍感なんだろう…。
「と、とにかく私のことはいいのっ。今はアリスの話をしてるんだから」
結局そんな風に言われて話を切り替えられてしまう。
まぁ確かに今は霊夢が私の悩みを聞いてくれようとしたのだから、これ以上追求するのはやめておこう。
もちろん霊夢のためにも、今度の機会に霊夢のことを説得しようと思うけどね。
「それで、白蓮とはどうなの? 私から見た感じ、仲はいいみたいだけど」
「うん……たまに白蓮さんの家に遊びに行ったり、白蓮さんから遊びに来てくれたりはするんだけど…」
霊夢の言うとおり、出逢った当初に比べれば大分仲良くなれたと思う。
だけど、私がなりたいのはそういう関係じゃなくて…。
「…告白する勇気がない…ってこと?」
「……勇気がないって言うより、しようとする気すらならない…かな……」
告白する勇気がないだけだったら良かったかもしれない。
だけど私の場合、白蓮さんに告白しようという考えさえ浮かばなかった。
なぜなら、あまりに白蓮さんが素敵過ぎるから。
「する気にならないって、どういうことよ? 好きなんだから、告白して両想いになりたいって思わないの?」
「…確かに、白蓮さんと両想いになりたいって気持ちは、常に心の中にあるの…。だけど私と白蓮さんじゃ、あまりに釣り合わなすぎて……とても告白する気なんておきないよ…」
私と白蓮さんではとても不釣り合いで、この願いが叶うなんてとてもじゃないけど思えなかった。
私が白蓮さんへの恋心を抱くこと自体、なんだかおこがましいことの様にさえ感じてくる。
「はぁ……前にも言ったと思うけど、ホントにアリスは自分にもっと自信持ったほうがいいわよ? アリスは十分可愛いんだし、その他のことも十分白蓮と釣り合うレベルなんだから」
「そ、そんなことあるわけないわっ。だって私、全然可愛くないし…何一つ、いいところなんて……」
霊夢は優しいからそう言ってくれるけど、私にいいところなんて一つもない。
自分で言っていて情けなくなるけれど、自分なんてその程度でしか…。
「あのねぇ、何一ついいところなんてない嫌なやつだったら、あんたと親友なんてやってないわよっ。自信家なのは問題だけど、アリスの場合は自身持たな過ぎなの!」
「…そ、そんなこと言われても…」
霊夢にそう言われても、私は自分に自信を持つなんて出来そうにない。
霊夢が言うことなら、他には疑うことはないけれど、私を褒めてくれる言葉だけはどうしても素直に受け取れなかった。
「はぁ…それにねアリス、仮にあんたが自分で思っているような取り得のないやつだとするわ。だからって、釣り合わない高嶺の相手と付き合っていけないだなんて、誰がそんなルール決めたわけ?」
「えっ…? ル、ルールとかじゃないけど……だってそんなの―――」
「―――常識だって? でもね、里で見かけたことのあるカップルを見ても、この人にここまで綺麗な人が? って思うほど釣り合ってない場合もよくみかけるのよ?」
「だ、だけどそう言う場合…容姿以外のところがいいんじゃ…」
ぱっと見で釣り合っていないように見えるカップルは、霊夢の言うとおりたまに見かけたりする。
でもそれは一見釣り合っていないように見えて、実際は性格などのそれ以外のところが良くて、それで釣り合いが取れていたりするのだ。
だけど私も場合、その性格以外の部分も全然駄目だから…。
「まったく、じゃあ例えを変えるわ。店とかで売ってる新品のきちんとした素敵なマフラーと、ボロボロで見た目最悪な上に、巻いても全然温かくないけど白蓮が一生懸命アリスのために作ってくれたマフラー……アリスだったらどっちが欲しい?」
「えっと……そ、それはもちろん、白蓮さんのほうが欲しい…かな」
「どうして? 見た目は最悪で、マフラーとしても機能もぜんぜん果たさないのよ?」
「確かに見た目や機能が悪いんじゃ、マフラーとしては駄目かもしれないけど…。でも、私にとっては…その、白蓮さんが作ってくれたって言うのはそれだけで、とっても特別だから…」
普通にマフラーとしてみるならば、後者のほうは全然駄目かもしれない。
だけど、白蓮さんが私のために作ってくれたものだとしたら、それが例え全然機能を果たさないマフラーだったとしても、私が欲しいのはもちろんそっちのほうだ。
だって白蓮さんが作ってくれたというならば、例えマフラーの役割を果たさなくてもそれはどんな見た目が素敵で機能性が抜群なマフラーよりも、私にとっては価値のあるものだから。
「えぇ、確かに自分の好きな人が作ってくれたモノのほうが、市販の形のいいものより何倍も嬉しいものね。…だからねアリス、つまりはそういうことなのよ?」
「…え?」
そういうこととはなんだろう?
それに今までの会話と、今のマフラーの会話にいったいどんな関係が…。
「人に好きになってもらうには、その人に釣り合う釣り合わないなんて関係がないってことよ。今のマフラーの話と同じで、その人の特別になれるかどうかが大事ってこと」
「その人の…特別」
そう語りかけてくる霊夢の顔は、いつのまにかいつもの優しい表情に―――いや、いつもよりもさらに優しい表情にみえる。
私が落ち込んでしまったりしているときに、元気付けてくれるときの柔らかい笑顔に。
「確かに世間一般的にモテるのは、見た目が良かったりその他の部分で優れてる人なのかもしれないけど、だからって自分の好きな人がその世間一般的な価値観を持ってるかは分からないわよね? 逆に言えば、自分がいくらその基準から外れていても、場合によってはその人に好きになってもらえる可能性もあるってこと。だって人の価値観なんて、人それぞれだもの」
…霊夢の言うとおりかもしれない…。
私が仮に容姿もよくて性格とかその他の部分も完璧だったとしても、白蓮さんが必ず私に振り向いてくれるかと言うと、そんな保証はどこにもないし。
…逆に、本当にありえない話だけど、万に一つ…いや、億に一つの確率でもしかしたら、白蓮さんが私のようなタイプでも想ってくれるような人だったとしたら……その…。
「もちろんその相手に好きになってもらおうとする努力はするべきだけど、だからって自分が相手に釣り合わないから告白すらしようとせずにあきらめるのは、間違いだと思うわ。断られるんじゃないかって怖いのは分かる。…だけどね、その想いが伝わらずに終わっちゃうのは、悲しいでしょ…?」
この想いを伝えることが出来ずに、終わってしまう…。
永遠に白蓮さんに届くことはなく、消えていく。
それは霊夢の言うとおり、とても辛く、悲しいと思う…。
「大丈夫、アリスなら絶対上手くいくから。私から見る感じ、白蓮もアリスにいい感情は持ってるみたいだし。それにね、アリスはとっても可愛いし、凄く優しいわ。私が困っているときにも何度も助けてくれたし、落ち込んでいるときとかもいつも励ましてくれた。他の誰がなんと言おうが、私はあなたより素敵な女の子なんていないと思うわ。これは私の心の底からの気持ち。すぐに自分に自信持てなんてことは難しいかもしれないけれど、私がアリスのことをそんな風に思ってるってことだけは、心のどこかに留めていて欲しいな…」
霊夢の優しく諭すような言葉が、ゆっくりと心の中に染み渡る。
さっきまで暗く沈んでしまっていた心が、温かく照らされていく。
「霊夢……ありがとう。そんな風に言ってもらえて、とっても嬉しい…」
霊夢からの一言は、強く…心の奥底まで響いた。
今まで信じられていなかった、私を褒めてくれる霊夢の言葉。
だけど今の言葉は、素直に受け入れることが出来た。
だってそこには、彼女の気持ちが沢山こもっていたから。
今はまだ、自分に自信を持つまでには到らないけれど、霊夢が私のことをそんな風に思ってくれていることだけは、信じることが出来そうだ。
―――だからこそ、その想いが嬉しくて、思わず涙がこぼれそうになる。
だけどここで泣いたりなんかしない。
だって霊夢が笑顔で私を励ましてくれたんだ。
だから私も笑顔で答えなくちゃ。
「本当にありがとう…霊夢。私……やってみるね」
彼女の言葉、彼女の気持ちが私に勇気をくれた。
まだ告白することへの怖さはある。
けれど、それを振り切ることが出来るほどの強い気持ちを、霊夢が私にくれたから―――きっと、出来る気がする。
「アリス……。えぇ、ガツンと言ってやりなさいっ! もしアリスを泣かせたりなんかしたら、また私がコテンパンにしてやるから!」
「そ、それはだめよ霊夢っ」
「ウソよウソっ。ホントにやるわけないでしょ?」
霊夢の冗談に二人で笑いあう。
最近はこのことで悩み続けていたから、久しぶりに心の底から笑えた気がする。
本当に霊夢が親友で居てくれてよかった…。
そう、改めて感じることが出来た
「さて、じゃあアリスの告白成功祈願にいきましょうか?」
「えっ、行くって…どこに?」
この辺で縁結びの神様なんていただろうか?
それとも知らないうちに、ここの神社にやってきたとか…。
「神社とかじゃないんだけど、ちょっとした穴場スポットがあるのよ。森の中だから普通の人間は入っていけないし、そもそもその存在自体知ってる人少ないから、結構お勧めの場所よ。さぁ、日が暮れないうちに行きましょう」
霊夢に案内されてついたのは、博麗神社から30分ほど飛んで着いた森の中だった。
森の木々はすっかり雪化粧をしていて、もう少し前だったらクリスマスツリーにぴったりだと思うような立派な樹木が並んでいる。
「あの木よ。凄いでしょ?」
「こ、これって……」
霊夢が指差したのは、一本の大木だった。
しかもただの大木ではなく、丁度真ん中辺りから裂けた形跡がある。
形跡がある―――というのは、中ごろは裂けたように穴が開いているのにもかかわらず、その上の方では裂けた左右の幹から生えてきた枝が絡み合い、その先ではまた一本の木のように育っていたのだ。
「―――別れずの木って言うのよ。不思議でしょ?」
「別れずの…木?」
「えぇ、なんでも昔の妖怪同士の争いの流れ弾で裂けそうになったらしいけど、そのあと周りの気に偶然支えられて完全に倒れずに済んだんだそうよ。それでそのあとにそれぞれの幹から枝が生えてきてこうなったってわけ。まぁ、魔法使いや妖怪が魔法かけたからこうなったんだとか、自然が起こした奇跡だとかいろいろ言われてるけど、この形から…ここで願いを懸けて告白すれば成功するとか、別れずにいつまでも幸せで仲睦まじく居られるとかいう言い伝えがある木なのよ」
別れずの木―――確かにこの普通ならありえない形を見ていれば、そこに不思議な力があるんじゃないかと感じるのもわかる。
ここでお願いすれば、少しでも力がもらえるのかな…。
「さぁアリス、幹に手を当てて心の中で唱えてみて。効果があるかは私もわからないけれど、一応この木にお願いして成功した人も何人かいるみたいだし、試してみる価値はあると思うわよ」
「う、うん…」
霊夢に促されて私は、木の幹に手袋を外した右手を当てる。
そして静かに目を閉じて、心の中で願いを唱えた。
―――白蓮さんと、両想いになれますように。
ずっと前から秘めて、隠し続けていたこの想い。
これからそれを、白蓮さんへと伝える。
この告白が上手くいくかはわからない。
だけど包み隠さずに本当の気持ちを、精一杯の言葉で伝えようと思う。
どんな結果になったとしても、けして後悔しないために。
「―――うん、ちゃんとお願いしたよ霊夢」
「そっか……よしっ、じゃあ今日は帰りましょうか。今日はもう遅いし、アリスも白蓮を誘うのは明日にして―――」
「―――あら、私がどうかしましたか?」
「「えっ!?」」
突然後ろからした予想外の人の声に、私と霊夢は慌てて振り向く。
そこにいたのはなんと―――白蓮さんだった。
「ど、どうして白蓮さんがここにっ?」
「この辺で魔法に使う薬の材料を探していたんですけど、そしたらお二人の姿が見えたものだから。…もしかして、お邪魔だったかしら?」
「い、いや……白蓮もしかして、さっきまでの話聞いてたりしないわよね?」
霊夢の質問に、白蓮さんは首をかしげている。
よかった…。どうやら白蓮さんが私たちのことをたった今のようだ。
自分からきちんと告白する前に気持ちがばれちゃうなんて、やっぱり嫌だもの。
「そ、そっか…ならいいわ。私達はもう帰るんだけど、白蓮はまだ材料探しかしら?」
「えぇ、もうちょっと探してみようかと思います。あと少しでこの辺一体は調べ終わるので」
霊夢が話を進めてくれている横で、私は緊張で声が出せずに居た。
いつもなら普通に話すことが出来るのだけど、さっきまであんな話をしていたから、意識してしまって話しかけることが出来ない。
それを霊夢も察してくれているからか、私と白蓮さんの間に立って話を進めてくれている。
「そう、じゃあ私達は帰りましょうか。白蓮も夜になるとこの辺は危ないんだから、早めに帰りなさいよ? まぁあんたの場合、その辺の妖怪なら問題なく倒せるでしょうけど」
「えぇ、適度なところで切り上げて帰ることにするわ」
そう言ってこちらに軽く頭を下げると、白蓮さんは再び森の中へ入っていく。
…だけど、本当にこのままでいいのだろうか?
このまま今白蓮さんと別れてしまったら、結局逃げ腰のままの私で終わってしまう気がする。
そう思ったら―――
「白蓮さんっ、ちょっと待ってくださいっ!」
―――自然と白蓮さんを呼び止めていた。
「アリスさん…? いったいどうしたんですか?」
私のいつもより大きな声に驚いたのか、ビックリした顔をしながら白蓮さんがこちらを振り向く。
ドキドキは白蓮さんに聞こえてしまうんじゃないかと言うほど高鳴り、顔は異常なほどに熱くなる。
それでも私は、勇気を出して言葉を告げる。
「あ、明日なんですけど……前に二人で行った湖に、今の時間ぐらいに来てくださいっ! お、お話したいことがありますっ!」
以前白蓮さんと行ったことのある湖。
そこは私が白蓮さんに想いを寄せるきっかけになった場所。
その場所で、きっとこの気持ちを伝えてみせる。
「わかったわ。じゃあこの時間に湖でね」
突然の誘いで意味が分からないかもしれないのに、白蓮さんはそう言って笑顔で頷いてくれた。
そして軽く私のほうに手を振ると、森の中へと消えていった。
「はぅ……い、言っちゃった…」
言い終わり、ホッと胸をなでおろす。
あまりの緊張に未だ胸は高鳴り、軽い虚脱感がある。
だけど、なんとか言うことができた。
結果がどうなるかは分からないけれど、とりあえずは良かったと思う。
「アリスっ、やったじゃないっ。あんな風にはっきりと誘えるなんて大した進歩よっ」
「うん、ありがとう霊夢。ここまで言えるようになったのは、本当に霊夢のおかげ…」
霊夢は私がきちんと言えたことを、まるで自分のことのように喜んでくれる。
霊夢がいなかったら、絶対に私は白蓮さんを誘うことすら出来ずに、終わっていたと思う。
本当に霊夢には、感謝しても感謝し切れなかった。
「いいのよそんなこと。親友のアリスのためだもの。それより明日、頑張ってきなさいよっ」
「うん、私の気持ち…ちゃんと白蓮さんに伝えられるように頑張るね」
明日の今頃、自分と白蓮さんは一体どんな関係になっているんだろう。
今までどおり変わらないのか、よそよそしくなってしまうのか、それとも告白が成功して―――
ともかく、明日は精一杯白蓮さんに気持ちを伝えようと思う。
結果がどうなろうとも、けして悔いが残らないように。
そのとき告げる言の葉に、全ての想いを乗せて―――
<あとがき>
白アリ週間4日目になります。
今回は白アリ小説のはずなのに、白蓮さんが最後に少し出てくるだけと言う
これホントに白アリ小説? と言われてしまいそうな内容です;;
でも一応続き物として書いていますので、今回の部分はどうしても
自分にあまり自信の持てないアリスが、霊夢の励ましで白蓮さんへ
告白することを決意すると言う場面を書かなきゃならなかったので
その辺はご了承ください^^;
というわけで、次はついにアリスが白蓮さんに告白しますよ〜
ちなみに、このサイトを見てくださってる方はもう分かってるかもしれませんが
私の中では霊夢とアリスは親友ということになってます^^
時系列的には、一日目の話の次ぐらいになります。
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