わかっていたの
死ネタが少し入りますので、
苦手な方はご注意!











 わかっていたの
 だってあなたは人間 私は魔法使い
 あなたが生まれて 大きくなっても
 私はずっと変わらない

 あの日あなたは私に言った
 きっと私を幸せにすると
 その日からとっても幸せだった
 ―――怖いくらいに


 わかっていたの
 だってあなたは人間 私は魔法使い
 あなたが育って 大人になっても
 私はずっと変わらない

 あなたは私のために頑張ってくれた
 おかげで私はとても幸せだった
 だけどそれは、別れが辛くなるのと同じ
 ―――寿命の差は変わらない


 わかっていたの
 だってあなたは人間 私は魔法使い
 あなたが老いて 小さくなっても
 私はずっと変わらない

 あなたはずっと私より老いて見える
 だけど、私はあなたより年上なの
 これが二人を分かつ、寿命の呪い
 もう、その差は埋めようがない
 ―――別れはもう、すぐそこまで


 わかっていたの
 だってあなたは人間 私は魔法使い
 あなたがたとえ いなくなっても
 私はずっと変わらない

 あなたの言った 最後の言葉
 私を忘れて幸せに
 そんな言葉は聞きたくなかった
 だって私には あなたしかいないから
 ―――だから、そばに行ってもいいよね?


 わかっていたの
 だってあなたは人間 私は魔法使い
 あなたがここから いなくなったら
 私はきっと耐えられない

 知ってたかしら
 こんなに生きる 魔法使いも
 意外と簡単に 消えちゃうことを
 だから私も あなたとともに
 ―――願わくば、次の生では……

「二人一緒に、人間がいいな……」




<あとがき>
 あ〜、なんかいきなりシリアスになってしまった…。
 東方だと結構よく書かれる(?)ネタですよね?
 種族差の寿命の違いって。
 私は、魔理沙ならアリスのために、魔法使い(種族)になって
 その差を埋めてくれるんじゃないかなとおもいます(><)
 それか、魔理沙がいなくなったあとも、思い出を大事に生きていけるような
 両手に抱えきれないほどの、沢山の幸せをアリスに与えてくれるんじゃないかと…。
 
 う〜ん、今まで明るいものばっかり書いてたせいか、なんかあれですね…。
 よし! 次は甘い話にしよう!w







inserted by FC2 system