大好きな場所
 温かな部屋に響く、にぎやかな声
 ときには冗談を言い合い
 ときには悩みを相談する
 たまにケンカをすることもあるけど
 それもすぐに仲直り
 そんな優しいこの場所が
 私はとっても大好きだ



「二人とも〜、ご飯が出来ましたよ〜」
 私は出来たばかりの料理を、台所から居間へと運ぶ。
 そこには料理が完成するのを待ってくれていた、二人の姿があった。
「わぁ〜い、ごっはん、ごっはんっ」
 元気に駆け寄ってくる諏訪子様と、
「いいにおいだわ。相変わらず早苗は料理が上手いわね」
 料理の出来を、優しく褒めてくれる神奈子様。
 私はその言葉に少し照れながら、料理をテーブルに置く。
「私おなかすいちゃったよっ。早く食べようっ」
「そんなに慌てなくても、ご飯は逃げないわよ」
 今にも料理にかぶりつきそうな諏訪子様を、神奈子様が少し呆れながらなだめる。
 その様子がなんだか微笑ましくて、私はちょっと笑ってしまう。
「ん? どうしたんだい早苗?」
「いえ、なんでもないです。さて、いただきましょうか」
「うん、食べよう食べようっ!」
 私の一言に、諏訪子様は嬉しそうに自分の席へついた。
 自分の言葉をまったく聞いていない諏訪子様に、苦笑しながら神奈子様も席につく。
 二人が席に着くのを確認すると、両手を合わせて挨拶をする。
「じゃあ、いただきます」
「いただきます」
「いっただっきまーすっ!」
 三者三様に響く声。
 その光景はまさに家族そのもので、なんだか心が温かくなるのを感じた。
 今までいろいろなことがあったけど、この場所だけはきっと変わらない。
 


 温かな部屋に響く、にぎやかな声
 ときには冗談を言い合い
 ときには悩みを相談する
 たまにケンカをすることもあるけど
 それもすぐに仲直り
 そんな優しいこの場所が
 私はとっても大好きだ

 だからこそ
 この場所をずっと、大事にしたい
 この場所でずっと、一緒にいたい
 血の繋がりもないけれど
 種族だって違うけれど

 ―――私達みんな、家族だから




<あとがき>
 守矢一家初書きです。
 オフの知り合いに守矢一家好きな人が居まして、その人につられて書きましたw
 元々この3人は好きでしたし、前からいろいろなサイトさんとかみているうちに、書きたくもなってたので(^^)
 3人でほのぼのしてるのが好きなので、そんな雰囲気が出るように頑張ってしたんですが…。
 ど、どうでしょう? 出てますでしょうか?
 それにしても初書きなせいで、イマイチ口調とかが把握しきれてません…(^^;)
 諏訪子様とか、ちょっと子供っぽすぎたかな?






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